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NEW! 087 玄関マットS / 曽田耕

個人的に4月は健康診断の季節です。
今年はこれまでと違う検診センターで受け、診察はお茶の水博士のような先生でした。
お薬で治療できる案件を2年ほったらかしていたので、「直ぐ治療せねば」と健康診断のあと、そのまま通院予約をしました。
小さな積み重ねで日々できている事と、自分の単純さを実感する今日この頃です。

オンラインストアの4月は、新しく玄関マットが加わりました。
これまでの製品は、トートーニーで出る裁ち落とし(余り革)ですが、今回は革ひも屋さんで出る、床(とこ)の
裁ち落としを使用しています。
床(とこ)は、表皮がない素材のため芯材として使用されることが多く、裁ち落とし(余り革)となったものは、
目に触れる機会が少ない素材かもしれません。

「これでなにか出来ないかな」と革ひも屋さんから言っていただいたものの、使い慣れない素材だったので、
素材に適した製品を探すことからはじまリました。
床(とこ)の毛羽立ちは、表皮のある素材(銀付き)と、大きく異なる特徴。
靴についた土埃などが付着しやすいよう、うら処理はあえて行わず、素材をそのまま使用した、玄関マットを作ることにしました。

堅牢度が低いと言われることも多いので、ベルト状にしたものをクロスして縫製しています。
ベルト幅は、3cmと4cm に裁断したパーツを交互に組み合わせています。
ひとつに幅を決めた方が合理的なのですが、単調になり過ぎるのでここは意味を持たせず、感覚的に2種類の幅を使用しています。
サンプルが出来上がってみると、シンプルで簡単に形に成りそうなアイディアなのですが、試作後
自分が気に入り、使い続けられるかもかなり重要になります。

そんなこんなで、製品になるまで時間が掛かりましたが それは毎度のこと。
スリッパ同様、汚れたらザブザブ洗っていただける、玄関マットができました:)

↑表目(糸:ブラウン) ↓裏目(糸:ホワイト)

ナチュラル と ブルー 2色展開です。ブルーは材料なくなり次第、販売終了となります。

そのままお使いただいても良いのですが、ミシン目からはみ出した部分は好きな形へ、ハサミでカットが可能です。
ぴったり長方形になるようにカットしてみたり、角を丸くビスケットみたいにカットしたり、
工作感覚でご使用いただけるとうれしいです。ためらわず、思い切りカットしてみてください!

日々の小さな充実が達成感になり、春らしさといっしょに、自己肯定感も高まっている気がします。
それは、同時に感じる小さな老いも、進化におもえてくるのが不思議です。
新芽のようなエネルギー、ひとの中にもあるのかも。

(文/カンダ)