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027 マット / A4

こんにちは。おひさしぶりの記事です。
夏至が過ぎ、もうすぐ一年の半分が終わろうとしているんですね。
隅田公園の立葵が満開で、花束みたいに咲いている場所を最近見つけました。
よく考えたら梅雨時期は紫陽花だけでなく、土のある場所は至るところ花束でした。
湿度や気圧の影響で体調に大きく関係してしまいますが、花束と思うと少し気が楽になる今日この頃です。
みなさまお元気にお過ごしでしたでしょうか。

先月は盛岡の rasiku さんでの靴の受注会に来てくださったみなさまありがとうございました:)
在店を終えた後そのまま秋田へ移動し、友人宅で新たな発見がありました。
今まで見てきた使用感と異なる在り方だった 027 マットについて、写真でどこまで伝わるか不安なのですが記事にしてみます。

設計はしていても、実際の製作は職人さんに依頼しているためか、経年変化を見てもはじめウチの製品と分かりませんでした。
ピースAを 4枚縫い合わせた、至ってシンプルな作りの製品なのですが、熱でクルンと四角にカーブを描いてました。
靴で使用している 7mm 厚のインソールは、革に水分を含まる→木型に添わせる→乾燥という過程で形状記憶しています。
1.5mm 厚でも熱で可塑性が起こること、触ってみて硬化していたことに驚きました。

靴の中に入っているインソール
左:形状記憶前 中:形状記憶後 右:木型

20年以上も前のことですが、東京にはじめて上京したころ、友人宅によく遊びに行きました。
キッチンがとても心地よくて、当時からその理由をぼんやりと考えていました。
いま住まいのある秋田の家も、敷物や籠など彼女の手から生まれ、使い込まれた物に囲まれ、20年前と同じ心地良さを感じました。
ありきたりな表現ですが、革は製作して完成ではなく、使っていくことで変化する素材なんだと改めて。
お直しの靴やスリッパのご依頼を作業場で見ていると、同じ製品でも経年変化が全く異なります。
今回のように、暮らしている空間の中で感じることも大きいことを感じました。
「自分が使うもので、あたま中にイメージ出来るものはつくる」というのを聞き、心地良さの理由のひとつなのかなとも思いました。

◎ 027 マット / A4
https://toe-to-knee-onlinestore.com/items/5c4fa51faee1bb6a28509e82

今月は25(日)まで展示販売しております!
実際に手に取ってご覧いただけたら嬉しいです。

● OPEN
とき|6月19日(月)~6月25日(日)13:00~17:00
ところ|トートーニー
東京都台東区浅草橋3-5-1 1F
オープンデーはご予約不要です◎ そのほか日程は予約制となります。
[email protected] までご連絡頂けたらと思います。お手数おかけします。

もぐもぐのソーセージが食べたくなる梅雨の中休み
冷蔵庫から見ているピカソ

(文/カンダ)