001 スリッパのお手入れ
梅雨時期の合間のお天気は本当にありがたいですね。
スリッパも冬用から夏用に衣替えし、洗濯してからお履きになる方も多くいらっしゃるかと思います。
最近、革を洗濯機で洗う実験を行いました。スリッパのお手入れにも活かせそうな新しい発見がありました。
スリッパの洗濯後は、どうしても硬化してしまいます。もし思っていた以上にかたいと感じてしまった場合、
スムース面(足入れする内側)に、無色のデリケートクリーム等を塗布することで、ゴワつきが軟化しやすくなります。
洗濯後の硬化そのものは、お履きいただくうちに再びやわらかくなっていきますが、いまの時期は空気中に湿度があるおかげで
硬化から軟化が早いように感じます。
革を洗濯機で洗う実験で、改めて分かったこともありました。スリッパは、洗濯機より手洗いがおすすめです。
スリッパの厚み 1.5mm(馴染んで痩せたものでも1.0mm以上あるもの)には、洗濯機の回転数は多過ぎるようです。
柔軟剤が入ると結果はまた違うかもしれませんが、乾燥後、カチカチになりました。これは、革の加工時に含まれたオイルや
身体からの皮脂が抜けてしまったことが考えられます。
また、スリッパの洗濯で色斑となり、お問い合わせをいただきましたので、色の染め直しについても記したいと思います。
まことに申し訳ないのですが、色の染め直しは承っておりません。すでに製品になっている染革作業は、
色留めができないため、汗などの水分で色落ちしやすいものとなってしまうためです。
無色のデリケートクリーム等でお手入れいただくと、革素材にとっても良く、色ムラが目立ちにくくなる場合がございますので、
お試しいくださいませ。
◎お手入れ
-- 簡単に済ませたいとき --
床に触れている面のほこりなど気になったとき、ブラッシングをしてください。
身近なものだと、使い古した歯ブラシなどでも大丈夫です。ただ、ブラシ部分が小さいので、ブラッシングし難い場合は、
シューケア用品で販売されている、歯ブラシの2倍くらいのブラシがおすすめです。
個人的に、ブラッシング作業がしやすくて、楽しく感じます。
-- すっきりお洗濯したいとき --
丸洗い可能です。※手洗いでおこなってください。
1)ブラッシング洗濯
水またはぬるま湯にスエードシャンプーや中性洗剤をいれ、スリッパを浸します。スエード(スリッパの外側)は使い古した歯ブラシなどで毛並みを整えながら、スムース(スリッパの内側)は軟らかい布で拭き取ります。
※シミなどを落としきることは難しいです。
2)すすぎ・脱水
たっぷりの水、またはぬるま湯で汚れと洗剤を落とし、乾いたタオル等で水気を拭き取ります。
3)乾燥
風通しの良いところで陰干します。
多少硬化いたしますが、履いているうちにやわらかく馴染んできます。
※ストーブ等での急激な乾燥は避けてください。
ナチュラルの経年変化。若干繊維が痩せたものが右側。
先日銭湯の帰りに、ホワイトソックスの黒ねこに会い、話しかけたところ 、なんとなく会話ができた気がしました。
そのあと、横断歩道で茶トラねこが、青信号を渡って行きました。
ホワイトソックスの黒ねこは夜の散歩という具合で、茶トラねこはずいぶんと急いでいるようでした。
わずか 2-3 分の出来事でしたが、梅雨の晴れ間みたいな、ボーナスタイム。
ねこの世界にお邪魔してしまったような夜でした。
(文/カンダ)