アルコール消毒液を使用するお手入れ
アルコール消毒液を使用した革製品お手入れについて、お問い合わせを頂きました。木製品も同様かもしれませんが、アルコール消毒液は直接塗布してしまうと、表面の加工が剥離してしまうことがあります。革製品ですと、泊押加工したものは落ちてしまいます。今回はスリッパで使用している、オイルや箔押加工をしていない革の、アルコール消毒液を取り入れたお手入れ方法をご紹介します。
エタノール濃度の違いによる比較ではなく、身近にあるもの1種で試しておりますので、ご家庭にあるものとは多少違いはあるかもしれませんが、ご参考になりましたらうれしいです。
◯ 用意するもの
・アルコール消毒液
・デリケートクリーム
・使い古したやわらかい布
◯ 手順
(1)アルコール消毒液は、身近にあるハンドジェルを使用しました。液状も手順は同様です。
布に消毒液を馴染ませ、甲部分※→土踏まず→踵の順に拭き取ってください。付け過ぎてしまうと、その部分だけ跡が残りやすくなります。
(2)デリケートクリームを塗ることで、乾燥を防ぎ、アルコール消毒したあとの革の表面を馴染ませます。万一、アルコール消毒液を付け過ぎて色ムラになってしまっても、時間をおかずにクリームを万遍なく塗ることで目立たなくなります。デリケートクリームは、M.MOWBRAYの靴・革小物用栄養保革クリーム を使用しました。無色透明で初心者の方でも使いやすく、ベタつきのないクリームです。基礎化粧でいうと、化粧水のようなタイプです。
(3)表面が乾燥したらご使用いただけます。
左:土踏まず部分から拭き取ったもの。布にジェルを馴染ませてから拭いても、つけ過ぎてしまうことがあり、このままシミのようになる場合があります。
右:甲部分→土踏まず→踵の順に拭き取り、そのあとデリケートクリームを塗ったもの。
※甲部分とは、スリッパの内側(スムース面)を指します。
スエード面の甲部分に行いたい場合、液状のものを布に染み込ませ、拭き取るように行ってください。
※使い古したやわらかい布は、化学繊維よりも綿の方が、表面を傷つけにくいです。
布は、アルコール消毒液とデリケートクリームで、分ける事をおすすめします。